「つむぎちゃん」について

 最終的なYouTubeアカウント名は、つむぎちゃん🍓ポケモンユナイトゆっくり実況、である。突如として、彼女は、YouTube、Twitter、Discord、より姿を消した。各SNSで5,000から10,000人のフォロワーを持つ彼女に何があったのか。個人的には、もう一歩で大規模事業へと成長していたと考えている。ポケモンユナイトでの大規模な経済圏の消失はプレイ人口減少へも繋がることであろうことから、やや残念に感じている。
 情報は全てTwitterより集めたものであり、厳密には真偽は不明。

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概要

 大きな流れは、以下の通り。以下3番をキッカケとした炎上が、時間とともに大きくなり、結果的に活動を停止したと考えられる。

  1. 有名配信者の切り抜き、として活動を開始。
  2. 独自に解説動画の投稿を開始、切り抜き動画の投稿は実質停止
  3. 解説動画の間違い・有名配信者への態度、に対して指摘
  4. 実質的に活動休止
  5. 私的な(プライバシー)情報が流出
  6. 活動停止

5番の詳細
 中の人(実際に、機械音で声を作っている人)が配信を行い、声が同じだという理由で、ポケモンユナイトではない別のゲームで以前に炎上した人と結びついた。影響は大きく2つあったと考えている。1点目は、誹謗中傷とイメージの悪化、である。以前に迷惑行為をしていたアノ人、ということで、誹謗中傷のメッセージが届いたり、悪いイメージに再生数の低下、への影響は避けられないだろう。2点目は、以前の炎上をキッカケに個人情報が既に流出してしまっているようなので、同時に「つむぎちゃん」の個人情報も流出したことになる。実害を恐れての活動停止の可能性が考えられる。ただ、少なくとも、Twitter上で個人名や住所が晒されている様子はなく、推測の域を超えるものは確認できなかった。
 いずれにしても、「活動停止前日にディスコード内でパーティを組む約束をしていたスクショ」が公開されており、以前の活動との紐づけられた事による何らかの影響によって、活動停止を決めたことは間違いない。

主な影響
 ディスコード・サーバーでのマッチングやVCが強制的に停止されたことが、大きく取りただされている様子だ。特にファンではなくとも、人の集まる大規模なサーバーという利点によって重宝していた人は多い印象だ。また、これを受けてサーバーが乱立し、それまで当該サーバーを利用したいたものの囲い込み合いが始まっている。しかしながら、利用者の囲込、管理体制の構築、他サーバーとの差別化、などポケモンユナイトの主要年齢層である、中学生から大学生の20代前半以下、で運用するのは難しそうだ。今後の動向に着目したい。

考察1|マーケティング戦略

 今回、注目すべき点は最初と最後でチャンネルの主要な価値提供者が変更されていることにある。
 活動開始当初は、有名配信者の名前を使い、(おそらく)そのファンを中心に登録者を伸ばした。有名配信者は実力者ということもあり、次第に認知度は上昇し、それに伴い当該活動の認知度や規模も拡大しっていったものと考えられる。
 そして、独自の解説が始まる。私の主観だがジャンルが大きく2つあるように考えている。一つは、他人(有名配信者ではない)の実力者や公式大会などを勝手に解説するというもの。もう一つは、ポケモンユナイトのキャラクターや持ち物などについて解説し、攻略サイトのような役割である。

 誰を見ているのか、という点に注目すると確実に対象が変わっている。つむぎちゃん個人の活動へと焦点が移り、力が増大していったことが読み取れる。これはYouTubeのお手本のような戦略でジャンルを問わないゲーム実況などで使われる手法である。有名な話題性のあるタイトルで視聴者を集め、トークなどで惹きつけ定着させる。これを繰り返し行うことで規模を拡大していくというものだ。今回は、視聴者を集める段階で有名配信者を利用し、独自の解説などへ焦点をずらすことで、個人としての力を増大していった。

考察2|オペレーション戦略

 実は、「つむぎちゃん(中の人)」は最終的に、ほとんど実務に触れてないという。例えば、大きく以下の作業を挙げることができる。

  • 有名配信者の切り抜き箇所の抽出
  • 解説動画の情報抽出
  • 動画編集
  • ディスコード・サーバーの運営

 これだけの作業を、ほとんどファンなどの有志に行っていたという。これだけを聞くと、とんでもない行為であるように思えるかもしれない。しかしながら、金銭を受け取ってファンにイベントを手伝わせたインフルエンサーが存在する。当然ながら炎上するのだが、そのインフルエンサーは「新しい戦略」と言う。キングコングの西野さんである。このように考えると、リソースをファンから調達するところまでは完璧である。
 では、何がいけなかったのか。それは、構想力である。工程を細分化し、適材適所に人材を配置する。さらには、ブランディングに基づくマニュアルなどを作成する。例えば、こうした動きをすることで、活動全体をマネジメントしながらスケールすることが可能である。何も全てを一人で行う必要はなく、ファンをリソースとして活用しマネジメントするだけでも十分なのである。
 おそらく、管理職ではない階級なのだろう。経営層に属するような位置にいるなら、また違った動きをしていたのだろう。

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